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たのけん
2024/07/04 22:07

【"新たな"協働学習への挑戦レポート】「算数少人数」が解消されて気づいたムーブノートの有難さ。算数編

 “一斉授業”ではない、 新たな『協働学習』への挑戦をしている私。

今回はその3か月目の「成果と課題」というか、今の現状報告です^^
※この挑戦についての紹介はコチラの記事をご覧ください!
  ⇒【”常にグループ”の授業スタイル】に挑戦してみることにしました^^どうなるかな? feat.「答えのない教室」
 


 

実は本校、6月の途中まで、「算数少人数」の担当の先生が居ました。

だから、私のクラスは35人学級なのですが、算数のみ学力別で23人と12人に分けて、授業をしていました。

 

 

 

人数の多い方が算数得意組「ぐんぐんコース」で、我が教室(グループ隊形)で”新たな協働学習”としてのグループ学習を行います。ここではICTを一切使わない学習になっていました。

この算数の授業の詳細はコチラの記事の後半をご覧ください。
 ⇒【”常にグループ”の授業スタイル】に挑戦してみることにしました^^どうなるかな? feat.「答えのない教室」

 

 

算数苦手組「じっくりコース」の12人は算数少人数教室(全員前向き隊形)で、昨年度に私が実践していたムーブノートを活用した授業を行っていました。

ムーブノートを活用した授業のやり方はコチラをご覧ください。

 

 

単元ごとに担当コースを私(学担)と算数少人数担当で交代しながらやっていたのですが、その先生が産休でお休みに入り、講師不足の波はわが校にも…

 

 

講師が見つからず、少人数解消

6月の途中からは35人全員で算数を行うことになりました。

 

 

 

 

ぐんぐんコースでグループ学習を行っていて、

単元ごとにメンバーも入れ替えていたため、

35人中30人ぐらいが「グループ学習」を経験していました。
 

 

 

だから35人になっても、この「グループ学習」がそのままできるだろうと思い、そのままやろうと思っていたのですが、

 

 

やり始めてすぐに気が付きました。

 

 

 

 

「このままの方法ではアカン…」

 

 

 

 

 

 

では、何がダメだったのか…

35人全員で進め始めた直後に直面した問題が、「子どもたちの思考スピードの差」。

 

 

 

「ぐんぐんコース」でやっている間でも、

当然「思考スピードの差」はあったのですが、

そもそもが学力別で分けたクラスだったので、

スピードに差があると言えども、“ちょっと”違う程度。

だからほとんど問題にならなかったんです。

 

 

 

でも、35人全員でやっていこうとすると、本当にこの差が大きい

 

 

 

思考スピードが違いすぎるからこそ、

班の中の思考が速い子が出した答えが「班の結論」となってしまうことが多々ありました。

 

 

班の中で早く考えられた子が「結局、こういうことじゃない?」と班で話し始め

その答えが合っていようと間違っていようと、

その他の子らが説得される形で納得させられしまっている…という状況でした。

 

 

 

つまり、「思考に時間が必要な子」が、「思考の早い子」に“思考のチャンス”を意図せず奪われている状況になっていたんです。

 

 

 

 

私自身、どの教科においても「個人思考」は大切な時間だと考えています。

だから、その「個人思考」の時間を保障するために、ムーブノートを活用することにしました。

 

 

 

授業前半、

「問題」に対する自分の考えをムーブノートのカードにまとめ、「答え」を視点に広場で仲間分け

 

 

 

ここまでは一斉に授業をして、

そして、そこからはグループ学習を進めることにしました。

 

グループ学習では、まず「どの答えが正しいのか。」ということを話し合い、

そして、「それはなぜ正しいのか。どう考えることが大切なのか。気になることはないのか。」という、まとめへとつながる話し合いをして、班ごとにまとめを行います。

 

 

そして、そのまとめ(考え方)で他の問題でも通用するのかを確かめるべく、練習問題に班ごとで取り組むというスタイルに変えました。

 

 

 

 

このように、ICT(ムーブノート)を入れることで、

思考スピードの差が大きいクラスであっても、全員に「個人思考」の時間を確保しつつ、

ICTを使うからこそ、全体共有の時間を短縮させることができ、その浮いた時間で相殺することができる。

また、ムーブノートで「名前」を非表示にしているからこそ、先入観なく考えることができるという点もやはり無視できないメリットの一つだと感じています。

 

 

 

 

 

 

以上が今の私の算数の授業スタイルです。

長文で、そして途中、分かりづらい部分があったかもしれませんが、

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

こんな方法もあるんじゃない?とか、こういう方法でうまくいったぞ!というようなアイデアがありましたら、教えていただけたらと思います!

 

また、今後ともよろしくお願いいたします。

  ⇒「算数少人数」が解消されて気づいたムーブノートの有難さ。算数編 

 

 

 

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1 件の返信 (新着順)

>班の中で早く考えられた子が「結局、こういうことじゃない?」と班で話し始め、その答えが合っていようと間違っていようと、その他の子らが説得される形で納得させられしまっている…という状況でした。

これ!同感です。今私がぶつかっている課題です。
一つの課題で一つの答えを出す活動で、せっかくグループになっているのに、全員の意見を引き出せていません。